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股関節痛 弾発股

おはようございます。

今日からゴールデンウィークの後半になります。
5連休の方が多いと思いますので、有意義にお過ごしください。

さて長期のお休みの際には、体を動かす機会も多いと思います。
股関節のことを少し書かさせていただいておりましたので、その続きで「弾発股」(ダンパツコ)について今日は書かさせていただきます。

弾発股と言う言葉はなかなか聞きなれない物だと思います。
違う呼び方をバネ股といい、指に起こるばね指と同じようなものと考えていただいても大丈夫です。

この弾発股の多くは股関節の外側、大転子という皮下にすぐ触れることのできる骨の周囲に痛みが出ます。
これを外側型といい、まれに内側型と言われるものも起こります。
内側型は、骨盤の骨である腸骨や腿の骨の大腿骨の関節付近において痛みがあります。

痛みと書いてきましたが、中には引っかかる感じやパキパキと音のなるだけのこともあります。

痛みや違和感の多くが外側型ですので今日は外側型について詳しく書いていきます。

まず先ほども痛みの箇所は股関節外側の大転子周囲と書かさせていただきました。
股関節を動かした際に、腸脛靭帯が大転子の上を滑るように動くのですが、何らかの原因で引っかかるようになり痛みや音が鳴るようになります。

腸脛靭帯に移行していく大腿筋膜張筋の影響と、同じく腸脛靭帯に入り込む大殿筋の影響を受けていると考えています。
また大殿筋と大転子の間には大きな転子包と言う滑液包が存在します。
滑液包とは、体内で摩擦が起きるところに存在し摩擦を軽減するために潤滑液を出している組織です。

大転子部は皮下に骨を触れることのできるところですので、骨と筋肉・靭帯の間では摩擦が生じやすくなっています。
ですので、転子包の炎症により潤滑液の分泌が少なくることで痛み・引っ掛かりとなることも考えられています。

股関節の屈曲・伸展の曲げ伸ばしの動作でも弾発が引き起こされますが、内転・内旋でより著名に弾発が見受けられます。

弾発股を引き起こす原因の多くはオーバーユース、いわゆる使い過ぎです。
スポーツで痛められることや、お仕事の都合上酷使してしまい痛める方がほとんどです。
中には大転子に異常があったり、股関節の形状に問題のあることもあります。

大腿筋膜張筋・大殿筋が硬くなることにより股関節の動きが悪くなるとともに、大転子部での摩擦が強くなり痛みや引っ掛かり感、パキパキと音が鳴ることなどが起きてきます。

骨盤を安定させている中臀筋の筋力不足により、トレンデレンブルグと言う骨盤が外に動くことが引き起こされることもあります。
大転子部への圧力を高めることになりますので、こちらも要因の一つとなります。

臀筋を中心に、大腿筋膜張筋など股関節周りの筋肉の状態をいい状態に近づけていくことで痛みや引っ掛かり感が軽減していくことが多いため、当院では大転子部だけでなく股関節全体に対処させていただいています。

股関節は歩行際にも使うために使わずにはいられないところです。
運動の際には当然大きな力が求められます。
日常やスポーツを痛みを気にすることなく楽しむためにも、音が鳴ったり痛みがある場合にはしっかりと対処していきましょう。

弾発股の外側型に効果のあるツボとして考えているのが、足三里陽陵泉です。
足三里は膝の前下方、前脛骨筋にあるツボで、陽陵泉は膝の外側、腓骨頭の真下に位置しています。

大転子部に痛みや引っ掛かり感がある場合や、股関節で音が鳴る方は痛気持ちいいくらいで押してみてください。

股関節痛 弾発股 | 症状

伊藤 友一

1984年岐阜県岐阜市生まれ。

高校卒業後はトレーナーを目指し進学。スポーツ現場において怪我や故障で痛みを持つ選手を見ているうち、怪我や痛みを何とかしたいと言う思いを持つようになり、当時お世話になっていた方の勧めもあり、鍼灸専門学校に進学。
鍼灸専門学校の卒業と共に鍼灸国家資格を取得し、岐阜・愛知の鍼灸院・接骨院にて臨床経験を積み重ね、伊藤はり・きゅう院を開業。
母校の部活を中心に大会に帯同(アスリートのコンディショニング・ボディケアを担当)

はり師:第146141号/きゅう師:第145916号

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