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足関節捻挫

こんにちは。

寒い日が続いていますが、今日明日から一段と寒波がますようです。
通勤が早い時間帯の方は、路面の凍結などの可能性もありますので、くれぐれもお気を付けくださいませ。

さて今日は多くの方が経験したことのある足首の捻挫について書かさせていただきます。

はりきゅうで捻挫と聞くと意外と思われる方も多いかもしれません。
多くは慢性疾患と言われる、長く痛みや症状が続くものなどを中心にみているところが多いために、そう思われる方もいらっしゃると思います。

ですが、ぎっくり腰など急に痛みが出るものなども対応しておりますので、急性のものでもはりきゅうは対応可能なのです。

また捻挫後時間がたっても痛みの残るケースもあります。
捻挫後遺症と言われるものです。

後遺症ですと、長く症状が続いていますのではりきゅうの強みの部分となってくると考えています。

さて足首の捻挫ですが、距腿関節と言われる、下腿の骨と足首のところの足根骨の一番上に位置する距骨とで構成される関節に過度に捻転力が加わり引き起こされます。
多くは内反捻挫と言われるもので、内側に捻り、外側の組織が引き延ばされ痛めてしまいます。
内反捻挫が多い理由は、骨の構造にあり、脛にある2本の骨は内側の脛骨よりも、外側の腓骨の方が長くできていて、内踝と外踝を比べると、外踝の方がより下方に位置しています。

その為に内側への可動域の方が大きく、内反捻挫が多いのです。

この時に痛めることの多いところは前距腓靭帯(ゼンキョヒジンタイ)となります。
前距腓靭帯以外にも外側には、後距腓靭帯(コウキョヒジンタイ)・踵腓靭帯(ショウヒジンタイ)があります。

前距腓靭帯を痛めることが多い理由は、捻挫の際には底屈(つま先が下を向くこと)と内反が同時に起こることが多いためです。
底屈と内反が引き起こされたときに、一番負担のかかる靭帯が前距腓靭帯となるために損傷の割合も高いのです。

軽度のものであれば、靭帯が引き延ばされますが、重度のものになるにつれ、靭帯自体に傷がつき、最悪の場合には靭帯が断裂してしまいます。
断裂まで行くと、前距腓靭帯と同時に踵腓靭帯も痛めていることが多いです。

捻挫をすると腫れあがり、熱を持ちます。
中には内出血をし、あざができることもあります。
これらは直接的に痛めたものですので、1次損傷となります。

この1次損傷をいかに素早く収めるかにより、2次損傷を防ぐことができます。

2次損傷とは、1次損傷の際に腫れや内出血が起こり、損傷していない組織も悪くしてしまうことです。

腫れが出ているということは当然腫れが周囲の組織を圧迫します。
組織だけでなく血管も圧迫されますので、患部の周りの血流が悪くなります。
血流が悪いということは、栄養と酸素が十分いきわたらなくなってしまいます。
このような現象を2次的低酸素障害といい、長く続くことにより2次損傷が引き起こされます。

捻挫だけでなく、外傷が引き起こされた際には常に起こる可能性がありますので、気をつけなければいけません。

痛めたところの周りの組織を痛めないためにも、受傷後早期に対処していくことが大事になります。
まずしていただきたいことはアイシングです。

冷やすことにより、患部が腫れることを最小限にすることができます。
腫れが少ないということは先ほど書いた2次損傷を引き起こす可能性が低くなり、痛みの範囲を小さくできます。

湿布などでもよいのですが、氷でしっかりと冷やすことが望ましいです。

長くなりましたのではりきゅうでの対処法はまた後日書かさせていただきます。

足関節捻挫 | 症状

伊藤 友一

1984年岐阜県岐阜市生まれ。

高校卒業後はトレーナーを目指し進学。スポーツ現場において怪我や故障で痛みを持つ選手を見ているうち、怪我や痛みを何とかしたいと言う思いを持つようになり、当時お世話になっていた方の勧めもあり、鍼灸専門学校に進学。
鍼灸専門学校の卒業と共に鍼灸国家資格を取得し、岐阜・愛知の鍼灸院・接骨院にて臨床経験を積み重ね、伊藤はり・きゅう院を開業。
母校の部活を中心に大会に帯同(アスリートのコンディショニング・ボディケアを担当)

はり師:第146141号/きゅう師:第145916号

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