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野球肘

野球肘 | 症状

こんにちは

今日も寒いです。
月曜日にかけて雪マークが出ている予報もありますので、また雪が降るかもしれません。
皆様十分にご注意ください!

さてさて前回内側上顆炎について書きましたが、今日は野球肘について細かく書いていきたいと思います。
野球は国民的スポーツですし、小学校から始めている方も多く、成長と障害についても関連がありますが長くなりますので、成長期の痛みについては違う機会に書かさせていただきます。

分かりにくいところなどありましたら、書き足したり修正したりさせていただきますので、ご意見ありましたらおっしゃってください。

ではまず野球肘ですが、総論的に書いたときも内側の痛みのところで名称を出させていただきました。
ですが実際には、外側にも後方にも痛みがでることがあるんです。

野球の投げるフォームは5個の相にわけることができ、筋肉の使い方、運動の内容が変わってきます。
当然筋肉の使い方が違うため、負担のかかる位置が変わり、障害の発生するところが異なってくるのです。

全身の連動が必要となりますので、下肢の動きの悪さが結果的に肘や肩に影響を及ぼしてしまうこともあります。
この場ではそのことまでは書きませんが、1つ覚えておいていただきたいと思います。

まず内側に痛みが出る原因は、リリースの前に腕を後方から前に持ってくるタイミングで肘は外反(外側に向け力が加わること)していることになります。
外に力が加わっているため、内側の靭帯や筋肉、関節軟骨などには引き延ばされる力がくわわります。
そこから筋肉の収縮が始まっていきますので、付着部である内側上顆に大きな負担がかかってきます。

骨の完成していない中学生前後に多く発生することからリトルリーグ肘とも言われます。

骨が形成された大人でも反復する負担がかかると靭帯に痛みが出てしまいます。
プロ野球の選手が靭帯を痛めるのは骨が強くなり、負担が靭帯に出ているためと言い変えることもできることになります。

次に外側についてですが、負担のかかるタイミングは同じタイミングです。
肘が外側に向け力が加わることで、内側は引き延ばされますが、外側は圧縮される力が働いていることになります

肘の関節の説明をしていませんでしたが、肩から肘までの上腕骨と肘から先の内側に尺骨、外側に橈骨と3つの骨で構成されています。
上腕骨と尺骨は深い関節面を持っていますが、橈骨と上腕骨は添えてあるようなイメージの関節の形となっています。
外側が橈骨側になり、肘に外側に向けて力が加わることにより上腕骨と橈骨の関節付近に負担がかかり痛みがでてしまいます。

肘右肘を後面から見た図です。
             上の上腕骨に対して尺骨ははまり込んでいますが、右側の橈骨は接している形になっています。

よく聞く関節ネズミは正式には離断性骨軟骨炎といい、この部位の骨の編成を意味しています。

最後に後方ですが、投げるときには腕をのばす動きが入ってきます。
肘を伸ばすことで、尺骨の一部の肘頭が上腕骨にぶつかるために痛みが出てくるケースになります。

後方の痛みは骨の変形の意味合いが強く、疲労骨折、骨蕀形成(骨の一部がとがってくること)が見受けられます

一概に野球肘と言っても痛みの出現する場所、痛みの原因は多々あります。
痛みの原因を取り除くとともに、痛めて原因を解決し再発もしっかりと予防していきましょう!!

スポーツのレベルが高ければ高いほど、練習はハードです。
怪我にもつながります。

怪我なく高いパフォーマンスを発揮するには日頃からのコンディショニングが重要です。
当院では様々なことで皆様のお役にたてるよう頑張らせていただいておりますので、コンディショニングについてもお気軽にお声をかけていただければと考えています。

野球肘 | 症状

伊藤 友一

1984年岐阜県岐阜市生まれ。

高校卒業後はトレーナーを目指し進学。スポーツ現場において怪我や故障で痛みを持つ選手を見ているうち、怪我や痛みを何とかしたいと言う思いを持つようになり、当時お世話になっていた方の勧めもあり、鍼灸専門学校に進学。
鍼灸専門学校の卒業と共に鍼灸国家資格を取得し、岐阜・愛知の鍼灸院・接骨院にて臨床経験を積み重ね、伊藤はり・きゅう院を開業。
母校の部活を中心に大会に帯同(アスリートのコンディショニング・ボディケアを担当)

はり師:第146141号/きゅう師:第145916号

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