2016.09.29
天気痛・気象病
おはようございます。 台風も多いですし、秋雨前線の影響でここのところ雨が降り続いています。 涼しくなってきてくれたとはいえ、これだけ雨が続くと体調も崩しやすくなってしまいます。 特に雨が降ったり、天気が崩れるときに、頭痛や肩こり、腰痛がひどくなるというご経験をされている方も多いです。 これは天気痛または気象病と言われるもので、確証はまだないものの関連があるものとしてとらえられるようになってきました。 引き起こされることには個人差があり、多くの方は肩こり・腰痛ですが、手術を過去にされたことがある方などは、手術の痕が痛んだり、古傷と言われる以前の大きな怪我のところが痛んだりもします。 また、めまいやふらつきなども引き起こされてしまいます。 これらが引き起こされる原因として言われていることが気圧の問題で、耳に異常が起きて痛みが発生しているのです。 耳と言っても内耳の部分のことで、内耳の役割は傾きや加速などバランスをとる役割を持っています。 言わゆる三半規管と言うところです。 三半規管にはリンパ液が詰まっており、気圧が変化するとこのリンパ液に動きが生じてしまいます。 当然平衡感覚には目からの情報も大きくかかわっており、目からの情報と内耳で感じた情報とにズレが生じてしまいます。 その為にめまいやふらつきが起きてしまいます。 また情報にズレが起きているため、脳では情報を投射するときに大きなストレスがかかっており、神経の興奮が大きくなります。 この大きな神経の興奮が、体全体に影響し、肩こり・腰痛・古傷などの痛みを感じてしまうのです。 大きな気圧の変化は、エレベーターに乗ったときや、飛行機などで感じることがありますが、天気により小さく変化が起きてしまっているのです。 ストレスを感じると脳の働きが悪くなってしまいます。 特に痛みを抑える働きは影響が強く、ストレスがかかっているときほど痛みなどを感じやすくなってしまいます。 普段からストレスを減らしていければ、天気痛・気象病も起きにくくなります。 また神経の働きが関係しているわけですので、神経の興奮が高まりすぎないように日ごろから神経を落ち着かせることができれば、痛みの軽減につながると考えています。 天気が崩れると肩こりがする、腰が痛くなってきたから雨が降るなど、天気痛・気象病と思われることをご経験されている方は多いはずです。 ましてや今年は台風も連続してきていますし、大雨も多くなっています。 不快な痛みや体調の悪さを減らすためにも、天気痛・気象病に対してしっかりと対応していくことが必要かもしれません。 ましてやこれから寒くなり気圧とともに気温の問題も引き起こされるようになっていきます。 早め早めに対処していきましょう。