2017.05.24
小児はり 喘息
こんにちは。 次の日曜日は、岐阜県鍼灸師会・岐阜スキンタッチ会によるスキンタッチのイベントが開催されます。 僕も参加してきますので、午前中は休診とさせていただきます。 ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 さてスキンタッチは小児はりを基に生まれたものです。 そこで今日は小児喘息について書かさせていただきます。 小児喘息とは、「発作的に喘鳴を伴い呼吸困難を繰り返す疾患」です。 気管支に慢性的な炎症があり、炎症により気管支の粘膜が肥厚し気管が狭くなると、痰が増え呼吸が苦しくなり、ヒューヒュー・ゼイゼイと言った喘鳴音が聞こえるようになります。 原因はアレルギーであり、ほこりやダニ、ペットがいる場合にはペットもアレルゲンになることもあります。 また屋外であれば花粉が原因となることもあります。 アレルギー物質が呼吸により取り込まれると、気管で炎症が起きてしまいます。 繰り返し炎症が起きることで炎症の度合いが強くなり、繰り返し喘息症状が引き起こされるのです。 小児喘息は、喘息症状により3段階に分けられています。 小発作・・呼吸困難はあまりなく食べたり眠ったりできる 中発作・・喘鳴音がはっきりと聞こえる、眠っていても目を覚ますことがある、食欲が落ちる 大発作・・呼吸困難が引き起こされる、前かがみの姿勢で呼吸をする、苦しくて眠れない、食事もとれない 大発作が起きている場合には早期に病院を受診する必要がありますが、多くの場合は初めて大発作が起きる前に医療機関にて喘息の可能性を示唆されていると思います。 小発作の内か発作が起きる前から対処していくことが望ましく、肺が弱いと言われたことのある親さんなら水泳を考えられたことがあると思います。 確かに水泳は呼吸筋を鍛えることができ、肺活量が増える運動ですので、気管を強くすることができ喘息の改善には合っています。 ですが中には運動誘発性喘息と言うものもあり、運動が喘息を引き起こすこともあります。 運動後に喘鳴があり、時間を置くと喘鳴はなくなります。 肺活量が増え気管が強くなることで、次第になくなっていくことが多いですが、いきなり強度の強い運動をすることにより強い発作が引き起こされることも考えられますので、注意が必要です。 では小児喘息の場合どう対処していくことがいいのか? 鍼灸師の観点から言わさせていただくと、皮膚を刺激していくことがいいと考えています。 東洋医学で肺は「金」に属し、皮膚を意味する皮毛と関りが深くなっています。 そのため皮膚を刺激することで、肺を強くしていくことができます。 また西洋医学の観点からみても、気管は自律神経の影響を受けやすいところです。 皮膚を刺激することで自律神経の働きを改善し、気管にいい影響がでることが考えられます。 アトピー性皮膚炎を合併すると喘息の派生頻度が高くなることも分かってきていることですので、皮膚を強くすることで肺も強くなっていきます。 特に小児はりは、皮膚刺激のみになります。 皮膚を刺激することで、自律神経が安定し、肺にいい影響を出してくれます。 皮膚全体でもいいのですが背中の上部、肩甲骨周りや胸は肺のエリアになります。 そこを刺激してあげることで、肺を強くしていくことができます。 小児はりについて書いてきましたが、ご家庭でできるようにしたものがスキンタッチです。 他にもさまざまなものについて改善が期待できますので、気になることがございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。