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手首の痛み TFCC損傷

こんにちは。

連日暑い日が続いています。
冷たいものがほしくなりますが、体の冷やしすぎは食欲低下をもたらし、エネルギー不足になりかねません。
冷たいものの取りすぎには注意していきましょう。

以前腱鞘炎のことについては書かさせていただきました。
手首の痛みは気にされている方も多く、当院でも他の部位と一緒に気になるところとして言われることも多いです。

そこで手首の痛みで、スポーツと関連の高いTFCC損傷について今日は書かさせていただきます。

TFCC損傷とは、三角線維軟骨複合体損傷のことです。
手首の小指側が痛み、フライパンを持つと痛みが出たり、ドアノブをまわす時に痛みが出ます。

手首に痛みが出ているので、腱鞘炎と勘違いされてしまうこともありますが、TFCC損傷は軟骨や靭帯の損傷に伴う痛みです。

TFCCを構成しているのは、関節円板を中心に周りの靭帯の複合体のことです。
尺骨三角骨靭帯・尺骨月状骨靭帯・掌側橈尺靭帯・背側橈尺靭帯・尺側側副靭帯・三角靭帯と6つの靭帯があり、それぞれに役割を担っています。

小指側にはTFCCがありますが、親指側は骨と骨で関節が作られており、関節軟骨は存在しません。
その為、手首を小指側に傾ける動作が多かったり、小指側に傾けた状態で手首を捻ることが多いと痛めることが多いです。
ラケットを使うスポーツを行う方に多く見られることも特徴です。

手首を小指側に傾けたときにTFCCには圧力が加わっています。
繰り返される圧力により、微細な損傷は引き起こされます。

TFCC損傷の方は手首を小指側に倒し、軸圧をかけると痛みが誘発されます。
また小指側に倒し、手首を捻ることでも痛みの出現も見られ、TFCC損傷が疑わしいかどうか鑑別方法として用いています。

手首をよく使うために、肘から先の筋肉の張りが強くでていることも見受けられます。
より関節に圧力をかけてしまうことにつながるため、当院ではTFCC損傷が疑われる方には手首だけでなく前腕部から対応をさせていただいています。

効果的なツボとしてよく用いさせていただくのが、少海(ショウカイ)陽谷(ヨウコク)です。

少海は、前腕の屈筋を弛緩させるために有効と考えているツボで、肘の内側上顆と肘頭の間にとります。
陽谷は、手首にあり、尺骨茎状突起の遠位端・陥凹部にあるツボです。
患部とほぼ同じところで、痛いところに直接鍼をうつことにはなりますが、関節部の負担の軽減につながります。

この2穴以外にも硬さの強く出ている筋肉や、手首の動きの改善につながるツボを用いさせていただいています。

手首を動かしたときに痛みが出る、痛みが出てから長引いているなど、手首の小指側の痛みはTFCC損傷が引き起こしているかもしれません。

手首の痛み TFCC損傷 | 症状

伊藤 友一

1984年岐阜県岐阜市生まれ。

高校卒業後はトレーナーを目指し進学。スポーツ現場において怪我や故障で痛みを持つ選手を見ているうち、怪我や痛みを何とかしたいと言う思いを持つようになり、当時お世話になっていた方の勧めもあり、鍼灸専門学校に進学。
鍼灸専門学校の卒業と共に鍼灸国家資格を取得し、岐阜・愛知の鍼灸院・接骨院にて臨床経験を積み重ね、伊藤はり・きゅう院を開業。
母校の部活を中心に大会に帯同(アスリートのコンディショニング・ボディケアを担当)

はり師:第146141号/きゅう師:第145916号

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