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腓骨筋腱炎

おはようございます。
今日は朝から冷え込んでいる感じがします。

二十四節気の小雪もすぎ、雨が雪に変わるころのため、冷え込むのも当たり前になってきています。
また今年は関東ですでに降雪がありましたので、岐阜でも雪の便りが近いかもしれません。
凍結などもしだしているでしょうから、冬装備の準備は早めにしていきましょう。

さて前回脛骨過労性骨障害として、膝より下の痛みについて書かさせていただきました。
主に下腿(膝から下足首まで)で内側の痛みについて書かさせていただきましたので、今日は外側に痛みの出る腓骨筋腱炎について書かさせていただきます。

痛みの出る腓骨筋とは、腓骨に沿って走行する筋肉であり、その名前がついています。
痛みの場所は外踝の後方から下方、また下腿の外側の骨の下方部分になります。

膝関節の少し下、外側のところに骨の出っ張りがあります。
その部分を腓骨頭(ヒコツトウ)といい、長腓骨筋の起始部になります。
腓骨頭を含む腓骨の上半分から長腓骨筋が起こり、中ほどから短腓骨筋が起こります。

この2つの筋肉は1つの腱鞘に包まれ、外踝の下方で上腓骨筋支帯(ジョウヒコツキンシタイ)・下腓骨筋支帯(カヒコツキンシタイ)という2つの支帯により固定されています。

腱が固定されていますので、通過障害が起き痛みが出ると支帯の場所に痛みが出ますし、腓骨筋自体が引き延ばされ痛みが出る場合には、外踝の少し上に痛みを感じることがあります。
また前回の過労性骨障害同様に付着部に炎症が起きていくと、骨膜の損傷やひどい場合には疲労骨折にもなりかねません。

そして特徴的なのが、この筋肉は踵の骨にある腓骨筋滑車というところで筋肉の走行の向きを変えます。
直線的に走るのではなく、曲がって走っている筋肉になり、長腓骨筋溝というところで固定されています。

柔軟性があるときはいいのですが、柔軟性が落ちてしまうと、滑車の位置や溝のところで摩擦が起きてしまい痛みにつながります。

痛みの出る原因の多くは踵にあると考えています。
踵の骨が外側に倒れ込むことを回外(カイガイ)といい、回外の起きている方は、動きの中で腓骨筋に負担がかかりやすくなってしまっているために、痛みが出ることあります。

正しい骨の並びに戻していくことで痛みが軽減していきますし、腓骨筋自体の柔軟性を高めていくことで、負担がかからなくなっていきます。
靴の小指側ばかりすれていく方は、回外が起きてしまっているために注意が必要かもしれません。

寒い季節、特に足は心臓から遠い位置にあるために冷えやすいところです。
冷えることにより、筋肉も硬くなっていきます。
繰り返し負荷がかかることで痛めかねないですし、アップ不足など急に運動をすることで痛みが出ることもあります。

寒さ・冷えに負けないようにしっかりと体調・コンディションを高めていきましょう‼

腓骨筋腱炎 | 症状

伊藤 友一

1984年岐阜県岐阜市生まれ。

高校卒業後はトレーナーを目指し進学。スポーツ現場において怪我や故障で痛みを持つ選手を見ているうち、怪我や痛みを何とかしたいと言う思いを持つようになり、当時お世話になっていた方の勧めもあり、鍼灸専門学校に進学。
鍼灸専門学校の卒業と共に鍼灸国家資格を取得し、岐阜・愛知の鍼灸院・接骨院にて臨床経験を積み重ね、伊藤はり・きゅう院を開業。
母校の部活を中心に大会に帯同(アスリートのコンディショニング・ボディケアを担当)

はり師:第146141号/きゅう師:第145916号

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