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石灰沈着性腱板炎

おはようございます。

台風は日本海に抜けてくれましたが、雨が続いていますね。
九州に上陸して、そのまま日本海に抜けるルートでしたのでこの辺りは助かりました。
秋になり、偏西風が強く吹き出すと東にそれやすくなりますので、東海を直撃なんてこともあるかもしれませんので、今後も台風に注意していきましょう。

さて五十肩の一つ一つの続きですが、今日は「石灰沈着性腱板炎」についてです。
急に肩が痛くなり、寝ているときにも激痛があると言う方、可能性が高いものになります 😯 

正確な診断は、レントゲンによる診断となりますが、痛みが出てから肩周りが赤くなっていると言う方は関節内で炎症を起こしており、これもまた石灰沈着を疑われるケースとなります。
腱板炎と何が違うかと言うと、石灰成分の沈着が認められるかどうかです!

この石灰沈着性腱板炎の特徴は、突如痛みが発生することです。
腱板炎や、滑液包炎などは、違和感や動かした時の痛みなど進行して痛みが強くなることが多いですが、石灰沈着性腱板炎については急に痛みが強くなります
また夜間に痛みが強くなることも特徴です。

リン酸カルシウムが石灰になるのですが、溜まり始めるころはまだ液体に近い状態であり、どんどんと硬くなり、最後には石膏に近い状態になると言われています。

棘上筋に溜まることが多いのですが、まだ筋肉内で溜まっているうちは痛みなど症状としてほとんど現れず、滑液包内に破れ出るときに激痛となり、発症します。

女性の方が起こりやすく、片方の腕のみに出ることが多いです。
特に症状が強いのが1カ月ほどで、痛みが和らいでいく時期に切り替わります。
その後約半年ほどで運動痛など、症状が残る時期に安静にしていても変わっていくのですが、夜眠れない事はかなりのストレスですし、腕が上がらない事は日常生活にも支障が出てしまうと考えられるので、早期に問題解決したいと思われると思います。

破れ出てしまった石灰もゆっくりとではありますが、体内で除去はされていきます。
痛みが弱くなり出したころから温め出すことにより、血行を良くし除去を速めることにつながると考えていますし、夜は筋肉の動きが低下するタイミングになります。
肩周りの筋肉をいい状態にしていくことにより、動きが悪くなっても痛みを誘発するところまでいかないようにしていくことで、痛みの軽減をできると考えています。

もとより石灰沈着する時点で筋肉の働きが悪くなっていますので、筋肉の働きをよくしていくことは必須になると思います。
痛みが出てからでは、痛くて動かせませんので、運動による改善は痛みが落ち着いてきてからになります。
痛みの強い時期は1カ月程と書きましたが、個人差も当然あります。
この時期を短くすることにより、早期改善が見込めますので、まずは肩周りの筋肉の働きをよくし、痛みの除去に努めてから腕が上がるように問題解決を図っていきます。

注射や痛み止めで問題解決することも多いようですが、中には手術になることもあるようです。
選択肢は様々あり、何を選ぶかは皆さん次第ですが、はりきゅうと言うもの一つの手段になるのではないかと思っています。

肩を痛める原因が肩にあるとは限らず、肩の治療を受けても再発することも人により出てしまいます。
問題点はどこなのかお身体を痛めることになった原因は何なのか
根っこの部分からしっかりと身体を良くしていきましょう!!

石灰沈着性腱板炎 | 症状

伊藤 友一

1984年岐阜県岐阜市生まれ。

高校卒業後はトレーナーを目指し進学。スポーツ現場において怪我や故障で痛みを持つ選手を見ているうち、怪我や痛みを何とかしたいと言う思いを持つようになり、当時お世話になっていた方の勧めもあり、鍼灸専門学校に進学。
鍼灸専門学校の卒業と共に鍼灸国家資格を取得し、岐阜・愛知の鍼灸院・接骨院にて臨床経験を積み重ね、伊藤はり・きゅう院を開業。
母校の部活を中心に大会に帯同(アスリートのコンディショニング・ボディケアを担当)

はり師:第146141号/きゅう師:第145916号

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