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肩峰下滑液包炎

おはようございます。

昨日は甲子園決勝が行われ、やや雨に降られたのもの、いい試合でしたね。
東海大相模の45年ぶりの優勝、強豪校で上位進出しているため優勝からそんなに時間が空いているのかと思ってしまいました。
あれだけの試合を毎日やれるのは、高校球児ならではでしょうね!!

さて、昨日の続きですが、五十肩に含まれる「肩峰下滑液包炎」について書いていきたいと思います。

名前からして「何だ?」と思われる方が多いと思いますので、まずは少しだけ肩の解剖的な説明をさせていただきます。

肩関節は肩甲骨の関節窩と肩と肘の間の骨の上腕骨の上腕骨頭からなる関節です。
関節の面が横を向いている関節で、常に重量により押し下げられる力が加えられ、筋肉でつっている構造になっています。
「肩峰」と言うのは肩の一番外側、上方にある平たく触れる部分です
この部分も肩甲骨の一部であり、筋肉の付着部となっています。

効率よく関節を運動させるため、様々な角度から筋肉が引っ張れるようになっており、骨は筋肉が引っ張りやすいような構造になっています。
そして、骨は表面がつるつるではなく、筋肉がつくところなどデコボコが存在します。
筋肉の伸び縮みの際にふくらみがあると、引っ掛かりやこすれてしまうため、摩擦を軽減するために潤滑液をだす細胞があり、それを滑液包と呼びます。

肩峰の下にある滑液包のため「肩峰下滑液包」と呼ばれているのですが、上腕骨と肩峰の間にあります
そしてこの上腕骨と肩峰の間は肩関節を安定させている筋肉、「腱板」や「ローテーター・カフ」と呼ばれる重要な筋肉も通っているのですが、狭いところに重要な筋肉が通っており、負担のかかりやすい場所となってしまっています。
滑液包が保護しようと、潤滑液を出してくれているのですが、摩耗や変性が起こり痛みへとつながっていきます。

うまく滑液が放出されない事により、動きに制限や負担が強くなり痛みが現れるようになっていきます。

滑液包の炎症を抑え、滑液を放出してくれるようになれば、痛みも落ち着いていくと考えています
また炎症を起こしているときや、繰り返し炎症が起きてしまったため、関節包自体が肥厚してしまうことにより、動きの時にぶつかってしまうケースがあります。
この場合は「インピンジメント症候群」と言われるものになりますが、肩峰下滑液包炎とほぼ同じと考えていただいてもいいと思っています。

レントゲンでははっきりしない事ですし、MRIで肥厚が認められるとは思いますが、大事なことは炎症を抑え、動きをスムーズにしていくこと。
またなぜ炎症が起きてしまったのか?ということです。

肩は日々繰り返し使い続けている関節ですので、日々の中の些細なことかもしれませんが、気をつけていくことによって痛みにくくさせていくことはできると思っています。

肩の痛み、動かしにくさのある方はお気軽にお問い合わせください!!

肩峰下滑液包炎 | 症状

伊藤 友一

1984年岐阜県岐阜市生まれ。

高校卒業後はトレーナーを目指し進学。スポーツ現場において怪我や故障で痛みを持つ選手を見ているうち、怪我や痛みを何とかしたいと言う思いを持つようになり、当時お世話になっていた方の勧めもあり、鍼灸専門学校に進学。
鍼灸専門学校の卒業と共に鍼灸国家資格を取得し、岐阜・愛知の鍼灸院・接骨院にて臨床経験を積み重ね、伊藤はり・きゅう院を開業。
母校の部活を中心に大会に帯同(アスリートのコンディショニング・ボディケアを担当)

はり師:第146141号/きゅう師:第145916号

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