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二頭筋長頭腱炎

二頭筋長頭腱炎 | 症状

おはようございます。

朝晩は秋の気配も出てきましたが、昼中はまだまだ暑いですね。
気温差はお身体にとってストレスとなることもありますので、服装選び気をつけていきましょう!!

さて今日の五十肩の続きは「上腕二頭筋長頭腱炎」についてです。
上腕二頭筋とは力こぶの筋肉のことで、腕についています。
それがなぜ五十肩に含まれるのか疑問に持たれるかもしれませんので、まず説明させていただきます。

筋肉は関節をまたぎ骨から骨に付いています。
この上腕二頭筋がどこから始まりどこに終わっているかと言いますと、1つは肩甲骨の関節上結節、もう1つはこちらも肩甲骨の烏口突起(ウコウトッキ)から始まり、終わりは前腕(肘から手首まで)にある橈骨(トウコツ)の橈骨粗面(トウコツソメン)と言うところに付いています。 《分かりやすい図がありましたので下記をご参照ください。》

二頭筋 赤い線が上腕二頭筋の走行になります。

この筋肉は長頭と言われる1つの繊維が結節間溝(ケッセツカンコウ)と言われる溝の間を通り、その後角度を変えて筋繊維が走行しています。《図中の11の部分》
結節間溝がちょうど肩の正面に位置し、肩の挙げ下げや、腕を捻る動作の時などにストレスがかかりやすいため五十肩の中に含まれることもあるのです。

他のものと違い、診断機器がなくてもテスト法ではっきりと見分けることが出来ますので、肩の問題と思われていても腕に問題があるケースになります。
特徴として、ドアノブを回す時に肩に痛みが出る方はかなり可能性の高い方と思われます。
最近では押し下げるタイプのドアノブも増えていますので、回すタイプのドアノブがない方は「ねじまわし」の動きをしてみて下さい。ほぼ同じ動きですのでこちらで痛みの出る方も可能性の高い方になります。

二頭筋が急に角度を変えていますので、ストレスがかかりやすいのと、腱が溝から出てしまわないように、膜があり包まれているのですが、トンネル状になっているため、腱が肥厚して大きくなると腱鞘炎と同じように通過障害として痛みを伴ってしまうこともあります。

原因の筋肉が腕の筋肉ですので、上腕二頭筋の柔軟性を高めることにより、結節間溝の部分で生じているストレスを和らげていければ痛みが落ち着くと考えています。
この筋肉の走行とほぼ同じラインを走る経絡が親指に行っていますので、場合によっては手首や親指のツボを取らさせていたくこともあります。

肩が痛いと思われていても違うところに原因があることもありますので、五十肩と言っても原因はいろいろです。
気になる症状がある方はお気軽にご相談ください!!

 

二頭筋長頭腱炎 | 症状

伊藤 友一

1984年岐阜県岐阜市生まれ。

高校卒業後はトレーナーを目指し進学。スポーツ現場において怪我や故障で痛みを持つ選手を見ているうち、怪我や痛みを何とかしたいと言う思いを持つようになり、当時お世話になっていた方の勧めもあり、鍼灸専門学校に進学。
鍼灸専門学校の卒業と共に鍼灸国家資格を取得し、岐阜・愛知の鍼灸院・接骨院にて臨床経験を積み重ね、伊藤はり・きゅう院を開業。
母校の部活を中心に大会に帯同(アスリートのコンディショニング・ボディケアを担当)

はり師:第146141号/きゅう師:第145916号

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