2017.03.01
股関節痛
おはようございます。 今日から3月になりました。 日差しが強くなり、だんだんと春めいてきてくれています。 ただ気温差ができていますので、寒い時に体調を崩されないようにご注意ください。 先週の日曜日には東京マラソンも開催されました。 運動にはいい時期になってきましたので、しっかりと体を動かしていきましょう。 久しぶりの運動や、急な運動を行うと体を痛めてしまうこともあります。 腰や膝・足首については様々書かさせて来ていただきました。 運動の種目によっては股関節に痛みが出ることも多々あります。 そこで股関節に痛みの出るものについて書かさせていただきます。 今日は総論的な感じで、股関節の解剖について書いていこうと思います。 まず股関節の解剖ですが、特徴的なことは股関節を形成する大腿骨に、角度がついているということです。 長管骨と言われる細長い骨はまっすぐできていることが多いですが、大腿骨には曲がっているところがあります。 これを頸体角(ケイタイカク)と言い、成人では125°と言われています。 この角度は下肢が正常な位置をとるために重要なもので、角度が小さければ股関節は内反(大腿が内に入る)していき、角度が大きければ股関節は外反(大腿が外にひらく)してしまいます。 内反・外反することで、負担のかかりやすい筋肉に差が出てきてしまいます。 常に内反しているということは、股関節を内転させる内転筋は常に短縮してしまいますし、外にひらく中臀筋などは常に突っ張っていることになります。 もちろん骨や関節の問題だけでなく、体の使い方によっても同様なことが起きます。 また股関節は、肩同様に動きの複雑な関節です。 関節が骨同士で密にかみ合わさっている構造ではありませんので、関節窩の周りに関節唇という縁取りが存在します。 同時に骨同士がかみ合わさっていない関節を補強してくれているのが靭帯であり、股関節には5本の靭帯があります。 特に強靭な靭帯は腸骨大腿靭帯で、人体でもっとも強力な靭帯とされています。 動きが大きく複雑なために、靭帯での補強がしっかりとされている関節となります。 複雑な動きをするということは、筋肉も多くついていることを意味します。 小さい筋肉も多いために、体の深部の筋肉が硬くなることにより、関節の動きを悪くし、痛みが出てしまうこともしばしばあります。 特に中腰姿勢で動くスポーツや、股関節を大きく動かすことが多い方には注意が必要です。 腰と股関節は連動して動くこともあり、股関節が腰痛の原因となることもありますので、股関節に気になる痛みや違和感のある方は早めに対処していった方がいいかもしれません。 今日は総論的な形で書かさせていただきましたので、股関節に痛みを出す障害などはまた後日書かさせていただきます。