2016.09.21
肘部管症候群
こんにちは。 昨日はずっと雨・風が強く、1日台風の影響が出ていました。 太平洋を主に進んでくれましたので、岐阜は直撃はせずに済んでくれました。 台風被害の多い年ですので、今後も気を付けていきましょう。 さてさて、腱鞘炎・手根管症候群と書いてきましたが、痺れを引き起こすものは何も手首だけとは限りません。 もちろん頚・肩から痺れを引き起こすものもありますが、肘で痺れを引き起こすこともあります。 肘をぶつけたときに指まで痺れが走るご経験は、誰もが一度は経験していると思います。 そこで今日は肘から痺れや痛みを引き起こす肘部管症候群について書かさせていただきます。 肘部管症候群の主な症状は、手の指、特に小指と薬指の痺れや、手の動かしにくさになります。 痺れやを放置しておくと、指の変形も起きてきたり、手のひら小指側のところ(小指球)の筋肉が痩せていきます。 原因はと言うと、加齢に伴う変性や小さい頃の骨折が原因となったりもしますが、多くは使い過ぎによるものです。 肘の内側を通る神経を尺骨神経と言い、肘の尺骨神経の通る部分を肘部管(チュウブカン)といいます。 骨と骨とに挟まれ、筋肉・靭帯もあるため、圧迫が起こりやすくなっています。 神経が圧迫されることにより指に痺れが起こり、それが続くことにより運動機能の低下を起こすのです。 整形外科では、圧迫部を開放する処置がとられることもあります。 鍼灸では、使い過ぎによる筋疲労を取り除いたり、血行をよくすることで、神経圧迫を改善したり、神経の働きの改善を行っていくことが多いです。 重いものを持ったり、腕をよく使う方で、指に痺れがあったり、物をつかみにくくなってきているという方は、手の問題とは限らず、肘に問題があることがある可能性もあります。 肘の内側の出っ張った骨のところを内側上顆といい、そのすこし手首側を叩くと小指に痺れが出る方は、肘部管症候群かもしれません。